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2005年03月23日
NPモードの秘密2:光の色の話1
みなさんこんにちは。富士フイルムの内田です。
今回はNPモードの秘密の2回目として、光の色の話をしたいと思います。NPモード誕生の裏では、光の色の影響も密接に関係していたのです。
みなさん、光に色があるのはご存知のことと思います。蛍光灯といえば白っぽい光、電球と言えば赤黄色い光、というイメージは沸きますよね。この色味のことを、業界では「色温度」という単位で表しています。色温度が低ければ、赤味が強く、高ければ青味が強い光の色となります。
話がそれますが、夜空を見上げるとたくさんの星がありますが、中には特徴的な色を持った星がありますよね。火星や木星のような惑星じゃなくて、恒星の方ですよ。
さそり座アンタレス 赤色 3500℃
ぎょしゃ座カペラ 黄色 6000℃
おおいぬ座シリウス 青白色 9500℃
実はこれが色温度と色の関係そのものなんですね。上に書いたのは星の表面の温度ですが、星のような物体は表面温度で発光する光の色が決まるそうです。高温で青白く、低温で赤っぽくなります。
私たちが使う照明には、さまざまな色温度のものがあります。特に良く使われている蛍光灯には、赤っぽい電球色から青白く色温度が高いものまでいろんな種類のものがあります。これらの種類をいったいどのように使い分けているのでしょうか。
色温度が人の心理に与える影響は下記のように考えられています。
色温度が低い 暖かい 落ち着く (夜明け、夕暮れ)
色温度が高い 冷たい 活動的 (日中)
すなわち、仕事をしたり勉強をしたり、積極的に活動する心理には高い色温度、落ち着いてくつろぎながらゆったりした時間を過ごすには低い色温度がフィットするのです。
いろいろな研究によると、この心理的傾向は、人類が長い間に作り上げてきた条件反射のようなものらしいです。夜明け、色温度の低い光で穏やかに目覚め、色温度が上がるとともに徐々に活動を初め、日中にピークを向かえ、夕方また色温度が低くなると仕事を終えゆっくりとくつろぎの時間に向かうらしいです。
ともあれ基本的にはこのような考え方に基づいて色温度は選択されています。オフィスや作業所では比較的色温度が高めの蛍光灯、落ち着いた雰囲気のレストラン、ホテルのロビーなどでは電球や電球色の蛍光灯が使われていますね。
最近では、家庭のリビングでも電球を使用する場合が増えてきています。マンションの共有部分の通路等の照明などでも電球色の照明を用いる方が、遠くから見ても暖かく見え、印象がずっと良くなります。実例を見てみましょう。
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オフィスの例。 比較的色温度の高い蛍光灯で活気のある空間を演出している。照明効果によって、さぞかし良い仕事が出来ていることだろう(笑)。 (富士フイルム関連会社の某オフィスです) |
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撮影テストでお世話になっているホテルグランパシフィックメリディアンのロビー。 昼間でも外光が入らず薄暗い。普通の電球よりもさらに色温度が低い照明の効果で非常にリラックスした気持ちになる。 |
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我が家のダイニングルーム。 子供が勉強するのにも使っているため、シーリングは昼光色蛍光灯にしています(写真ではちょっとわかりにくいです)。活力を持って勉強してもらわないといけませんからね。(笑)それに加えて、ペンダント照明は60Wの電球5灯。食事もおいしく見えます。 |
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レストラン。 ほとんどすべてのレストランが電球色の照明を使っていると考えてよいでしょう。壁の色も黄赤系の色が多く、より落ち着いた雰囲気を演出しています。 |
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マンションの通路照明の一例。 最近の新築マンションは、みんな電球色の照明を用いています。白っぽい蛍光灯よりも、ずっと暖かく落ち着いて見えます。 |
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普通の昼光色の蛍光灯のマンション。 確かにちょっと冷たい感じがしますね。 |
本日の最後に蛍光灯の色温度の種類と名称をまとめておきましょう。
(Kは絶対温度。摂氏+273)
昼光色 6500K
昼白色 5000K
白色 4200K
温白色 3500K
電球色 3000K
色温度だけでこんなにたくさんあるんですね。
今度蛍光灯を買い換える時はこの色温度にも着目してみて下さい。
本日説明した照明の色温度がNPモードとどう関係するかは次回に回します。
どうかお楽しみに。
(もっと詳しく)
●ネット上の関連情報
今回の記事を書くために、いろいろとWebの情報を調べていたら、こんなページを見つけました。http://www.mariot-club.com/index.htm
本日お話した光の色温度の話も、もっと詳しく実験も交えて解説されているようなので、興味のある方は、こちらを読まれると良いかと思います。
●相関色温度
本編では蛍光灯も「色温度」があると説明してきましたが、蛍光灯のような発光体による輝線でエネルギーが構成される場合は、正確な色温度は定義できないため、最も近い色温度で光源色の表示を行います。それを相関色温度と言います。
東芝が公開しているやさしいあかりの基礎知識から図を引用します。
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電球のエネルギー分布です。 各波長に渡って連続したエネルギーを持っていることが特徴ですね。このタイプは正確な色温度の算出が可能です。(約2850K) |
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これは昼白色の蛍光灯のエネルギー分布です。 正確な色温度は求められず、相関色温度で5000Kとなります。 |
2005年03月23日 21:43 | トラックバック (0)
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